こんにちは!しょうこです^^
岩茶をご存じですか?
青茶(烏龍茶)の中でも、ある特定の場所で作られたものだけを”岩茶”と呼びます。
中国茶好きの間で、「特に岩茶が好き」という人も多い、とても人気の高いお茶なんです!
今回は、そんな岩茶についてご紹介します♪
岩茶の基礎情報
岩茶とは?
岩茶とは、青茶の中でも、福建省の”武夷山”で作られたお茶の総称なんです。
青茶(烏龍茶)については、こちらの記事をご覧ください。
武夷山はもともと海底だったものが、地殻変動により突出した岩山。
そこに生える木から採れたお茶を岩茶と言います。
岩場に根を張る、生命力の強いお茶です!
岩茶の効能
- 東洋医学的には温性です。
- 体温を上げてくれるため、冷え性の方におすすめ。
- 包まれるような香りでストレスを軽減。
- 油分を流してくれるため、こってりした食事の後に飲むと胃もたれの予防に。
- 血行が良くなるのでむくみを解消し、疲労回復に効果あり。
- 風邪予防として。濃い目に淹れて飲むと効果抜群。
- 肝臓の働きを助け、二日酔いを改善してくれる。
※カフェインも含まれるので、なるべく明るい時間に飲むようにしましょう。
岩茶の種類
実は岩茶だけでも、数百という種類があります!
その中で、特に有名な四大岩茶と、個人的に載せたい1種類をご紹介♪
大紅袍(だいこうほう)
- 大紅袍
- 岩場に生える生命力の強さから健康長寿に効くと言われ、歴代皇帝に愛されてきた
- 烏龍茶の王様
- お茶好きが最後に行きつくお茶とも言われている
- 世界一高値で取引された伝説のお茶(ワイン以上)
- かつては皇帝のみ飲むことを許されていた特別なお茶
鉄羅漢(てつらかん)
- 鉄羅漢
- 岩茶で最も古い歴史を持つと言われている(宋の時代)
- 厳しい修行を積んだ強靭なお坊さんという意味
- 薬効が高く、昔は「百病の薬」として欧州に輸出されていた
- すっきり香ばしい味
- 生産量が少ない
水金亀(すいきんき)
- 水金亀
- 亀の甲羅のように艶のある葉や、水面に顔を出した亀に朝日が当たり金色に輝く様子に似ているなど、名前の由来は様々な説がある
- 比較的新しめの岩茶
- 四大岩茶の中で生産量が一番多い
- 岩茶の中では比較的優しく飲みやすい
白鶏冠(はっけいかん)
- 白鶏冠
- 雛を守った母鶏のお墓から生えてきた茶樹。葉が白っぽく、鶏冠のような形をしていることから名付けられた。
- 発酵度が浅めなので他の岩茶よりも女性的
- 生産量が少なく貴重なお茶。
夜来香(いえらいしゃん)
- 夜来香
- 夜に妖艶に香る「夜来香」の香りに似ていることから名付けられた
- 発酵が強く、焙煎は浅め
- 女性的で大人っぽい華やかな香り
- 甘めですっきりと飲みやすく、満足感の高いお茶
- 茶酔いしやすい
岩茶の飲み方
基本的に中国茶は、飲み方のルールはなく自由です。
お好みの淹れ方で、お好みの濃さで楽しむのが一番!
ここでは一般的においしいとされている淹れ方や、
私が思う、より青茶を楽しむためのポイントをご紹介します!
おいしい淹れ方
- お湯の温度は100℃
- 茶葉7g:湯150ml程度
- 茶器は紫砂の茶壺や磁器製の蓋碗
- お茶をしっかりと出し切る(最後の一滴まで)
私が思う、岩茶を楽しむためのワンポイント
それぞれの香りを楽しんで(違いや岩韻)
岩茶の産地はすべて、福建省の武夷山。
同じ山で育つにも関わらず、場所のわずかな違いや品種、製茶方法により、それぞれの個性が出てきます。
男性的な力強いものから、女性的な優しいもの、華やかなもの、ひと癖あるものまで。
その違いがおもしろさでもありますが、”岩韻“という岩茶特有のいつまでも残るような心地よい香りもあります。
そんな共通点を探しながら飲んでみてください。
熱の伝わり方を感じて
お茶の特徴の表し方。いろいろあると思いますが、多いのは色形や、味や香り。
個人的におもしろいと思っているのが、熱の感じ方です。
飲み込んでのどを通るとき、胃に落ちた時、体がどのように温度を感じるかが、お茶によって大きく異なります。
岩茶は、通っているその瞬間からどんどん体に熱が伝わっていきます。
特に冬や、夏の冷房の中で飲む岩茶は、”安心感”そのもの。
内側から体が温まり、ほっとさせてくれます。
さいごに ~岩茶の魅力~
いかがでしたか?
個人的に岩茶がとても好きなので、読んでいただけてとても嬉しいです!
歴代皇帝に愛され続けてきた特別なお茶。ぜひ飲んでみてください♪
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