こんにちは!しょうこです^^
先日、ことこ茶店さんにて開催されたモンゴル宮廷茶会に参加してきました!
お茶にバターを溶かしたり、茶道と似ていたり、とても面白かったのでご紹介します!
モンゴル宮廷式のお茶会
バターを溶かして飲む文化
中国茶の教室で、噂には聞いていたんです。
お茶は地域ごとに様々な飲み方をされると。
チベットやモンゴルの方では、お茶にバターを溶かして飲むのだと。
バターを飲む!?驚いた割に、想像がつかな過ぎてあまり考えていませんでした。
でもこうして機会があり、目の当たりにすることに。
抹茶とバター。(厳密にはギー)
大きな器にバターを入れ、上から抹茶を投入。
そこにお湯を注ぎます。
お菓子作りみたい。
茶道そっくりな淹れ方
持ち手の長い茶筅でかき混ぜて全体を溶かします。
そして、シャカシャカシャカ…!
泡立てていきます。茶道そっくり!
細かい泡が立ったら、お玉で一人分ずつお碗に注いでいきます。
全員に行き渡ったら、いただきます。
お碗を回したりはしませんでした。
ところどころ違うものの、道具も淹れ方も茶道と似ていて驚きました!
茶道と似ている理由
日本にお茶が伝わったのは、平安時代。
遣唐使や留学僧によってもたらされました。
当時お茶はとても貴重だったため、粉末にして余すことなく飲まれていました。
それがそのまま日本にやってきたのです。(参考:緑茶で見る日本と中国のお茶の違い)
一方、モンゴルと中国は、領土を奪い合う関係。
もちろん現在の様にモンゴルと中国という分け方ではありません。
双方の文化も影響し合っていました。
日本もモンゴルも、当時のトレンドであった「粉末にしたお茶を飲む」文化が残っているということですね。
宮廷式とは
お茶を粉末にして飲む時代は、お茶がとても貴重でした。
飲めるのは地位の高い人だけだったのだそう。
ましてや手間をかけて粉末にし、お茶の栄養を余すことなく摂り入れられる抹茶は、とても特別なものでした。
宮廷で飲まれるものなので、宮廷式ということです!
モンゴル定番の朝食!
プーアル茶のミルクティーとチーズ、揚げパン!
これがモンゴルで定番の朝食みたいです。
ミルクティーには、砂糖ではなく塩。
これまたイメージのできない組み合わせですが、さっぱりして美味しかったです!
今回はやわらかいチーズでしたが、実際のモンゴルのチーズはとても硬いのだそう。
遊牧民族なので、保存を効かせるため、乾燥させて硬くするのです。
フレッシュなやわらかいチーズは、夏だけに食べることのできる特別なものなのだそう!
おもしろかったモンゴルの小話
何ミルク派?
遊牧民が多いモンゴル。
家畜とともに季節に合わせて住む場所を移動していきます。
旅をしながら次の餌場を探すのかな~とイメージしていましたが、行き当たりばったりではなく、だいたいのエリアは決まっているのだそう!
弱肉強食の様に、強い者が良い草の生えている場所に住めるのだとか。
住む場所の草によって飼う家畜も変わってくるので、何のミルクを飲んできたかは家次第。
今回のお茶会の先生は、牛のミルクで育ったと言っていました!
ヒツジはちょうどいいサイズ
羊は食肉として、家族で食べきるのにちょうど良いサイズ。
牛は大きく、腐らせてしまうリスクがある。
ミルクがたくさん出るので、ミルクをいただくのだそう。
モンゴルのことは、モンゴルより日本で調べよう
モンゴルはたくさんの民族がいるので、使われる言語もそれぞれ。
研究の文献を読むにしても様々な言葉で書かれているので、読めないものも多いのだそう。
モンゴルについて研究するなら、日本語を勉強して日本で文献を探した方が、モンゴルのことが知れるみたいです!
改めて気づいた様々な文化を学ぶ面白さ
モンゴルには今まで縁がありませんでした。
「バターを溶かしたお茶ってどんな感じ??」
と、あくまで中国茶の知見を深める目的で参加しましたが、とてもモンゴルに興味が湧きましたし、日本文化との意外な共通点も知ることができました!
どの国どの地域も、この長い歴史の中、互いに影響し合って今に至るのであって、切り離して考えることはできないのだなと。
様々な国や地域について知ることで、点と点が線でつながることもあるし、思ってもみなかった意外なところがつながることもある。
そして、理解が深まり興味が広がる。
今回は、そんな体験をさせてもらいました!
ましてやお茶は、紀元前からの長い歴史を持ち、現在も世界中で飲まれています。
お茶について学ぶのであれば、もっともっと興味のアンテナを広げていきたいですね!
興味本位で参加したモンゴル宮廷茶会は、中国茶を勉強するうえで切り離せないものでした。
参加してよかった~!とても楽しかったです♪♪
コメント